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【創志コース】第6回キャリア講演会

2025/10/16

「心霊写真から考える映像文化」 講師:尚絅学院大学・菊池哲彦准教授

身近な題材を通して映像の意味を考える

10月8日(水)、第6回キャリア講演会が行われました。
今回は、尚絅学院大学の菊池哲彦准教授をお招きして「心霊写真から考える映像文化」というお題で講演をしていただきました。

心霊写真という身近なものを扱って講義をしてくださったので、興味を持ってお話を聞くことができました。特に印象に残った話は2つあります。
1つ目は大谷翔平選手の写真が写っているスクリーンについてです。
私たちがスクリーンの写真を見て、実際には見たことがないのに大谷選手だと判断できるのは何故かという視点でお話をしてくださいました。

2つ目は心霊写真に対する考え方の変化についてです。
今では心霊写真を見ると不安や恐怖を感じることがありますが、戦前の日本では、心霊写真とは身内の霊が写ったものとして考えられており、お守りのように保存されていました。

この考え方の変化の背景には「対応関係」が関係しているそうです。
戦前には、霊は見ることができないだけで実際には存在しているとされていました。
ですが写真印刷の技術が発展し、写真は写真家に頼むものから自分で撮るものに変化しました。
素人が写真を撮ることでミスが増えた結果、心霊写真が多く出回るようになりました。
そこで、写真と現実との対応関係がはっきりしていきました。心霊写真を通じて社会の変化の様子を知ることができました。

他にも大学についての考え方を教えていただきました。
役に立つことを学ぶのではなく、色々なことを知ってから役に立つことを考えられるようにすることが大切という言葉が印象に残りました。
これからの進路選択に役立てていきたいです。

菊池先生、素敵な公演をしていただきありがとうございました。

(文章:2年K組 T・A)